沖縄でシロアリ被害から家を守る対策
沖縄でシロアリ被害から家を守るには、予防と駆除、徹底した対策が必要になります。
実際に被害に遭うということは、必ず原因があります。
侵入経路があったり、シロアリに好まれやすい環境や物があれば排除したり、家に入れなくすることも大切です。
被害状況によっては大掛かりな修繕が必要になったり、最悪住めない家になってしまうことも。
それだけシロアリというのは恐ろしいので、気付いたら早急に専門家に相談しましょう。
侵入しそうな場所は徹底的に修繕する
目次
温暖加湿な沖縄のシロアリ被害は年中あります。
シロアリが好む環境なので、駆除で終らせずに侵入経路や被害に遭った箇所は必ず修繕するようにしてください。
中には修繕が大変な場合もありますが、放置すると耐震に影響がでたり、建物自体に問題が出てしまう可能性があります。
また、侵入経路をふさぐだけでなく、排水環境を整えてシロアリが好む加湿な状態を改善したり、建物の周囲にシロアリ駆除剤を施して侵入しにくくすることも大切です。
土壌処理の手法としては
- 土壌注入法(ソイルトリートメント)
- 土壌散布法(ソイルスプレー)
- 土壌深層注入法(ディープインジェクション)
などがありますが、子どもや妊娠中の方、ペットへの影響を配慮し、必ず知識のある専門家と相談のうえ、安全性を最優先にしてください。
処理するときだけ一時的に移動して終われば良いのですが、土壌処理で後々まで環境にも影響してしまうならそれ以外の方法が安心です。
シロアリが来なくなり、家が安全になったとしても別の意味で不安になるようなことはおすすめできません。
個人でシロアリ対策をする時も同じです。
シロアリに対するグッズを売っていますが、プロが使うものとは効果が違います。
仮にプロ仕様だったとしても、知識がないので思うような効果が無かったり、悪影響を及ぼす危険性もあります。
侵入先やこれから侵入する可能性がある箇所も見逃してしまうことがあるので、シロアリ被害があったら必ず一度プロに見てもらってください。
シロアリが好む庭を改善!チェックポイントは5つ
シロアリは家の中だけでなく、庭にも生息しやすいです。
以下のような庭が好まれやすいので、当てはまる場合は改善が必要です。
1.湿度が高い
シロアリは湿度が高い環境を好みます。
沖縄は多湿が特徴なので、排水の悪かったり水がたまりやすい場所はシロアリには好都合です。
また倉庫や地下、車庫などで湿気がこもりやすいなら注意が必要です。
2.柔らかい土壌
シロアリは柔らかくて緩い土壌が好きです。
砂の土壌や固い地面は侵入しにくくなるので、土壌改善をすると防げます。
3.枯れたり腐った植物や葉
腐食した木はシロアリの好物です。
葉っぱや枯れた植物、堆肥もシロアリのエサになるので、面倒でもきちんと手入れをするように心がけましょう。
4.柔らかい木・湿った木や木材
シロアリが好む木や木材が「柔らかい」と「湿っている」
種類としては杉・松・シダ・針葉樹など。
杉や松、針葉樹は柔らかい木材なので、家具に使われている場合にも注意が必要です。
これらが腐敗すると、シロアリのエサになりやすいので、庭にある場合は被害を受けないような対策が必要です。
もちろん庭からなくすというわけではなく、定期的にメンテナンスをして健康状態を保ったり防腐処理を行う。
落ち葉や枯れた植物などを無くして木の周りの環境を良くすると、シロアリの被害を受けにくくなります。
5.隠れる場所
シロアリは隠れられる場所が大好きです。
木などが密集していて通気性が悪かったり、隙間や割れ目は隠れたり通路になりやすいです。
また木製のプランターもエサになってしまうことがあります。
使わない場合は処分し、木製のプランターを庭に置く場合には防腐処理がされたものをえらび、定期的に点検してください。
プランターの他にも柵や室外機カバーなど木製のものはすべて注意してください。
湿度が高かったり、地面が湿っている場合には被害リスクが高まるので、定期的な点検を必ずしてください。
ちょっと台にしているだけの木材を裏返してみたらシロアリが群がっていた…なんてこともあります。
思わぬところにシロアリは生息するし、沖縄は季節関係なく外でも生息できるのでシロアリの被害を予防するためには、庭の適切な管理や環境の改善が重要です。
定期的な庭の清掃や廃棄物の処理、木材の保護などを行い、シロアリの被害を最小限に抑えましょう。
もし手入れが難しいなら、
- 木製のものをなくす
- 木の手入れをプロに任せる
この2つを心がけるだけでも最低限の対策ができます。
新築なら点検しやすい家と徹底したシロアリ対策を
これから家を建てるなら床下点検口をオススメします。
最近では設置が義務付けられている地域もあるし、便利なので勧められたらメンテナンスや点検を考えて付けた方が良いです。
この点検口ですが、
- シロアリなどの防虫対策
- メンテンナンスや点検がしやすい
- 湿気対策
などのメリットがあります。
もちろん、なくても点検や修理が出来れば問題ないのですが、なくて壁や床に穴を開けなくてはいけないのならリフォーム時にでも取り付けると良いでしょう。
穴を開けなくてはいけない状況になった時に、ついでにできればしておくと安心です。
また、新築ならこのほかにもシロアリ被害から家を守る対策がしやすいです。
今ある家であれば大掛かりなリフォームになってしまうかもしれませんが、これからなら知識と実績のあるプロに相談しながら徹底した予防ができます。
一般的に以下の対策があります。
防蟻処理の施行
建物の基礎部分や木材に、専門業者による防蟻処理を行うことが有効です。
建築前の段階で防蟻剤を適切に施工し、シロアリの侵入を防ぎます。
建築現場や建物の構造に合わせた適切な防蟻処理方法を専門業者と相談しましょう。
防蟻バリアの設置
地下部分や建物の周囲に防蟻バリアを設置することも効果的です。
防蟻バリアはシロアリの侵入を防ぐ役割を果たします。
コンクリートや金属製のバリア、土壌処理などが一般的に使用されます。
建材の選択
シロアリに対して耐性のある木材やシロアリに食べられにくい合成材料を使用することが有効です。
シロアリ対策に有効な樹種はチーク・ヒノキ・ヒバ。
また、木材の防腐処理や防虫処理も考慮しましょう。
定期的な点検とメンテナンス
新築後も定期的な点検とメンテナンスを行ってください。
木材や建物の外壁、屋根、庭などを定期的に点検することで、早期にシロアリの兆候を発見することができます。
また、必要に応じて防蟻処理の補修やメンテナンスを行いましょう。
環境の改善
先ほども説明しましたが、建物周辺の環境を改善することもシロアリ対策に効果的です。
庭の適切な管理、排水対策、木材や腐植物の堆積物の除去など、シロアリの生息環境を制限することが重要です。
新築の場合には今の庭の状態が分かりにくいかもしれませんが、その土地の特徴や近所の庭の状態を見て、排水を良くしたりシロアリの侵入を防ぐことは可能です。
新築の段階では、シロアリ対策を徹底的に行うことで将来的な被害を予防することができます。
専門業者や建築プロフェッショナルと相談しながら、最適なシロアリ対策を計画しましょう。
ただし、徹底したとしても定期的な点検は必要です。
やっておしまいではなく、保証や定期点検が数年ある業者に頼むと安心して任せられます。
価格だけでなく、知識と実績、そして保証と点検があるかどうかで判断してください。
そうすれば、沖縄の木造住宅でシロアリ被害に悩まされない家に住み続けることが出来ます。