沖縄でシロアリ対策をするならシロアリを知ろう

シロアリ 違い

沖縄でシロアリ対策をするなら、駆除と予防が必要になります。

シロアリは普通のアリと違う点がいくつかあるので、それを知ったうえで対策しなくてはいけません。

主な違いは以下のものがあります。

外見

アリははっきりとした体の3つの部分(頭部、胸部、腹部)を持ち、細いウエストがあるものが一般的です。

それに対してシロアリは体が白っぽく柔らかく、頭部と胸部がつながっているように見えます。

また、一般的なシロアリははっきりした腰部を持ちません。

食性

アリは肉食性や雑食で、他の昆虫や甘い物、食べ物の残りなどを食べます。

それに対してシロアリは主にセルロースを含む木材や植物の繊維を食べる植物食性です。

社会性

アリもシロアリも社会性昆虫ですが、その社会構造には違いがあります。

アリは一般的に女王アリや働きアリ、兵アリ、雄アリ、雌アリなどの役割を持つ個体が存在し、複数の巣が形成されます。

それに対してシロアリは一つの巣で多数の個体が共同生活を送り、女王アリが卵を産み、働きアリが巣の維持や食物の調達をします。

飛翔行動

アリは一部の種類を除いて、羽のある成虫が短期間の間に大量発生し、新たな巣を作るために飛び立つことがあります。

シロアリも一定の時期に羽アリが発生して飛翔して新たな巣を作ることがありますが、アリとは違うのがシロアリの羽アリは見た目が似通っていることが多いです。

シロアリと羽アリ

アリもシロアリも種類によって特徴や違いがあるため、他にも違う特徴がある可能性はありますが、アリとシロアリで分けると大きく違います。

特にシロアリは見つけたら早急に対応しないと被害が拡大してしまい、修理費が高くついてしまいます。

最近では手軽に対策グッズが購入できるので、見つけたら自分で何かするのも良いですが、種類によって効果がある薬剤が変わってきます。

薬剤をかけて居なくなったと思ったら別の場所に移動してしまうなんてことも。

また、乾燥を好むシロアリもいれば湿気を好むシロアリもいます。

点検場所も変わってきますので、プロに相談することなくネットなどで見て安易に対策するのはおすすめできません。

一般的な2種類のシロアリが侵入してくるポイント

シロアリ 侵入してくる場所

 

シロアリには「土壌性」「乾材」の2種類のシロアリがいて、それぞれ侵入してくる場所が違います。

土壌性のシロアリ

土壌性シロアリが侵入してくるポイントは

  • 基礎の立ち上がり
  • 基礎の打ち継ぎ部
  • 玄関ポーチ
  • 配管貫通部

一般的にシロアリと呼ばれるものがヤマトシロアリとイエシロアリ。

この2種類は土壌性シロアリで湿ったところを好みます。

ヤマトシロアリは洗面所や台所の床下などの湿った木材を食害しますが、コロニーは被害箇所にあることが多いので、比較的駆除はしやすいです。

それに対してイエシロアリは活動範囲が広く、メインの巣は土の中にあって、そこから道を作り他の場所にも分巣を作っていきます。

そして、この蟻道から家の基礎に侵入し、床下から家の全体へ広がるので深刻な被害になります。

さらに怖いのが根絶するためには本巣の女王アリを見つけて駆除しなければいけないので、駆除するのは簡単ではありません。

乾材シロアリ

乾材シロアリが侵入してくるポイントは

  • 輸入家具や木材の中
  • 塗料などが塗られていない家具
  • 羽アリになって家屋に浸入する
  • 木材が置かれている倉庫や物置などの乾燥した場所
  • 庭の木

乾材シロアリはダイコクシロアリとアメリカカンザイシロアリ。

家具の中で材木を食べて暮らすことが出来るので、少しの水分で生活が出来ます。

また、材木の内部を食べて移動するので外からは分からず、家具から変な音がしていて気づくこともあります。

気付かないうちに複数の巣を作られてしまうと、全ての巣を見つけて駆除するためには徹底的に調べなくていけません。

一般的にダイコクシロアリの羽アリは「5月から8月」、アメリカカンザイシロアリは「6月から10月」に見られることが多いですが、沖縄は温暖な亜熱帯気候なので他の地域よりも期間が長い可能性があります。

羽アリの飛翔距離はそれほど広くはないのですが、室内、庭や隣家から被害が広がっていきます。

シロアリは通り道にあるものに被害を与えます

シロアリ 被害

シロアリというと食べるのは「木」ですが、それ以外にも

  • ウレタン
  • 断熱材
  • パイプ
  • 粘土

などなど。

多くのものに被害を与えます。

鉄などの金属と聞くと驚くかもしれませんが、地下や湿度の高い場所では木材を食べていくうちに周囲のものもかみ砕いてしまいます。

家の建物や家具には鉄などの金属以外にも断熱材やウレタン、パイプなどが使われているので、被害を受ける可能性があるのです。

もちろん「可能性がある」という話で、木材のように被害が確実にあるわけではありません。

ただ、唾液や分泌物で浸食できると言われているので、劣化して何かしらの影響が出てしまったら対策が必要になります。

そしてビニールやプラスチック、パイプなども湿度が高い場所では侵食されることがあります。

ビニールや防水シートなどで木材をカバーしたとしても、穴をあけられてしまうと保護できなくなってしまうので、必ず定期的に確認しましょう。

湿って好みの木材になってしまうし、一度狙われてしまうと巣を周りに作って侵食されるので注意が必要です。

最後に気を付けてほしいのが粘土。

粘土自体は食べることはないのですが、巣を作る材料になることがあります。

土壌性シロアリは地中に巣を作るため、粘土も少し気を付けておきたいです。

シロアリには苦手な木もあった!?

シロアリ 苦手な木

シロアリは「木が好き」というイメージがありますが、一般的に苦手とされている木があります。

シダーウッド(ヒノキ科の木材)

シダーウッドはシロアリにとって忌避される木材として知られています。

香りや成分がシロアリを遠ざける効果があります。

シイ(オーク)

比較的抵抗性のある木材です。

シイは硬くて耐久性があり、シロアリによる攻撃に強い特性を持っています。

イペ(イペ属の木材)

イペは非常に硬く、シロアリに対して抵抗性があります。

そのため、屋外のデッキやフェンスなどの構造材として選ばれることがあります。

レッドウッド(セコイア属の木材)

レッドウッドは天然の抵抗性を持ち、シロアリに対して耐性がある木材です。

また、耐久性も高く、シロアリに対して優れた選択肢となります。

これらの木材は一般的にシロアリに対して耐性があるとされていますが、全てのシロアリ対策になるわけではありません。

柔らかい木が好きだとしても、場合によっては硬い木も侵食される可能性があります。

シロアリの被害を防ぐためには、適切な予防策や定期的な点検が必要です。

苦手な木だからと何もしないわけではなく、抵抗性がある木だとしても保護や防虫処理をしてより被害に遭わないよう心がけましょう。

また、沖縄の特徴とシロアリの種類、使われる場所によって木材が変わります。

専門家や建築業者に相談することで、特定の地域や環境に適した木材を選ぶことができます。

ダイコクシロアリは元々台湾原産だし、イエシロアリやアメリカヤマトシロアリなど外来種がいるので、知識のある専門家が把握して対応することで被害を最小限に抑えられます。

まずはシロアリを知り、侵入させない!

侵入してきたら増やさない!

徹底的に駆除してシロアリに好かれない環境作りをしましょう。

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